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シルクが肌に良いというのは周知の事実で、スキンケアとしてのシルク製品など、それこそ大昔からあるという固定観念があったのですが、探してみると以外に少ないということを知り、20年ほど前から繭100%のスキンケア製品の開発に着手しました。
しかし、大量 生産を可能とするような一般の製法では、せっかくの繭のエキス(らしきもの)が水に溶け出してしまい、我々が当然のように考えていた肌への効果 さえ得られませんでした。
当時はまだ繭パフがなぜ肌に良いかが解明されておらず、良いようなイメ-ジだけではないかと揶揄されることもありました。現在ではご承知の通 り、人の皮膚に非常に近い特性を持つセリシンは、化粧品などにも使われています。
100%繭で作られた「繭パフ」は、ただ繭をほぐして固め直したように見えるかも知れません。しかし、セリシンを自然のまま生かすため、ひとつづつ丹念に手作りしてあるのです。もちろん人工的な成分は、いっさい使用していません。髪の毛の30分の1ほどの極細の繊維が、ふつうの洗顔では落としきれないよごれや、肌のくすみの元となるメラニンを含む角質を、やさしく確実に取り除き、その瞬間にセリシンが肌表面 を素早くガ-ド、きめが整い、必要な水分を逃さない状態をキ-プします。
はるか昔から愛されてきた、シルクによるスキンケア。最近では、様々なかたちで手にすることができます。しかし、原始的にも見える「繭パフ」は、最もナチュナルに、そしてシルクの持つ力とやさしさを、最大限に味わう為に達した、ひとつの結論です。
私事かも知れませんが、群馬県富岡市をはじめ、かつて養蚕が盛んだった全国の各地域で、養蚕離れの傾向が強まっています。
質が良い変わりに、産業として効率の悪い国内シルクは、繊維の部門において海外のものに淘汰されることも、自然の流れかも知れません。しかしながら、蚕の育成は管理や飼育法の完成された日本産のシルク原料は、その質において世界の頂点にあることは間違いありません。
田舎の民間療法のような発想で生まれた「繭パフ」ですが、国内で製造されたものの本当の良さを実感できるものと自負しております。